2013年03月10日11:42
加藤峻厳(かとうしゅんげん)≫
カテゴリー │五月人形
こんにちは、カスミヤ(かすみや)です。五月人形の代表的な作家「加藤峻厳」を紹介します。彼は初代加藤一冑の三男で、高校卒業と同時に甲冑造りに入り、父に基礎から徹底的に学びました。又甲冑師「五反田豊正」にも師事して「小札ごしらえ」を修行しました。機会あるごとに全国の鎧兜を実地に調べ、研究精進しています。兄に二代目一冑、二男鞆美をもちます。峻厳の作品はすべて本仕立てです。特に細かく丁寧に1枚1枚貼り合わせた小札に特徴があります。革や和紙でできた小指の爪ほどの小札を貼り合わせ、何度も漆を塗り重ねています。また吹き返しの部分は鹿革踏込染めで柄を浮き上がらせて獅子や木瓜の絵をつけています。久月でも彼の作品は評価が高く毎年価値が上がっています。本仕立ての作品は大きさを号数で表さず、2/5とか1/4等で表します。是非この機会に峻厳の兜を見に来てください。

加藤峻厳作紺糸裾濃縅1/3兜 ¥180,000-

本小札(ほんこざね)に細かいブルーの縅が濃淡で施されています。

本鹿革の踏込み染の吹き返しに長鍬形がバランス良いです。
加藤峻厳作紺糸裾濃縅1/3兜 ¥180,000-
本小札(ほんこざね)に細かいブルーの縅が濃淡で施されています。
本鹿革の踏込み染の吹き返しに長鍬形がバランス良いです。